update info and daily memo ク ラ フ ト マ ン シ ッ プ Oct. / 1999 |
10.4/1999 | ■ セルフ・デフィニション |
▼西村清和「遊びの現象学」という本を読んでおりましたら、おもしろい「ゲームの定義」が書いてありました。いわく、ゲームはルールの集合であり、しかも「そのゲームの目的」もルールに含まれているものなのだそうです。
つまり、ゲームはそのゲームによって定義され、それゆえ、ゲームの根拠はそのゲーム自身であるという事態こそ、これまで一般に、遊びが自己目的的な活動であるといわれてきた、ほんとうの意味である。遊びの目的は、ただ「おもしろく遊ぶ」ことにあり、遊びのルールとは、「おもしろい遊び」を規定するルールである。西村清和「遊びの現象学」 第八章『ルールの概念』pp. 287
ゲームには「目標」がなければならない、という原則はさほど珍しくないですけど(ゆうめいなコスティキャンのゲーム論にも当然あります)、ルールでしかあり得ず、同時にそのルールによってしか定義されないという自己関説的な考え方がかなり好みです。
10.8/1999 | ■ やさい |
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◆fruits-targetが、無駄に長い発言を管理者が率先して行う、という掲示板になってしまったんで、一行掲示板vegetable-targetを併設してみました。 |
10.5/1999 | ■ ザッパー |
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◆やれやれ、think-routineに「#11 シーケンシャル・コンシステンシー」を追加。ご意見お待ちしますので気軽に掲示板まで。 |
▼街をプレイしながら思っていたのは、あるシナリオを読んでいる時に、別のシナリオが読みたくなるというとしたらそれはどういう気分なんだろうなというようなことで、つまりは僕はとりあえず一つのシナリオを進めはじめたらそれがバットエンドなり「つづく」にぶち当たるまで読むというプレイをしていたんですけど、他のかたはどうだったんでしょうか。
10.22/1999 | ■ ランナバウト |
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◆think-routineに「#12 フォーマル・イクスプレッション」を追加。なお、映画「ラン・ローラ・ラン」に関する高レベル(青白い光が見えるくらい)のネタバレを含むので、映画の内容を知っちゃうと観る気が失せる方は医師との相談の上お読みくださいな。 |
◆更新しようと思って日付ヘッダをペーストしたけどまるで更新しないまま一週間以上ほかったままにしてました。コメントタグで何か書いてあるんじゃないかと思ってソースを見ちゃったりした方(僕はそういうことしがち)がもしいたらスイマセン。
10.25/1999 | ■ トラジディー |
◆たとえば、ずいぶん久しぶりにのぞいたファミコンショップで、「あ、なんか知らないオモシロそうなゲームが」と興味を持って試遊台に近付いてみると、それはプレステ版ジョジョの奇妙な冒険の「ミニゲーム」だったりするわけです。こういうのを、どう考えたらよいでしょうか。
事態は「think-routine #1」の時点より進行しています。もはや多くの人がそうであるように、僕も「ミニゲーム」というものがどういった必要に要請され、その実どういった欲望により制作されるかを、知っています。結果僕が「『ミニゲーム』なんかプレイしたくないんだ」と「『ミニゲーム』しかプレイしたくないんだ」というふたつの気持ちに引き裂かれるのも、多くの人と同じくするところではないでしょうか。もちろんこれは立場を変えて制作者にも通じる気持ちであるはずです。
一般にこういうのを「悲劇」といいます。たとえ縮小再生産だとしても、たとえばトレジャーのゲームのほうがまだ「まし」な気もします。
◆ついでに言いますと、「あ、グランツーリスモ2がデモってる!」と思って試遊台に近付いてみると、それはグランツーリスモだったりするわけです。できればこういうのも、やめていただきたい。なんというか、魔法が解けます。