update info and daily memo ク ラ フ ト マ ン シ ッ プ 2001 Dec. |
12.4/2001 | ■ 月券 言斤 |
▼どうでもいい事実ですがここのところのdotimpact君はといえば、ヨコハマ市からカワサキ市にヒッコシしてふたり暮らしなどを始めていたのでした。足りない部品を探したり持ち帰ったりするうちに日が暮れてしまう日々です。
そんなで当のピクミンクリアしてなかったりしますが…しかしカワサキはゲーセンがおおくてよいです。
▼さて例によって遅い話題ですが、各方面のミナサマがこぞって話題にして話題になっていたところの逆転裁判を、評判通りたいへん楽しくプレイしましたよ。
イマサラ言わなくてもよいとは思いますけども、逆転裁判というゲームの魅力とは、極めて精緻に練られた犯罪トリックとさらにそれに挑む辣腕弁護士の鮮やかなロジックと弁舌、とかではなくて、新米弁護士成歩堂龍一のしでかす危なっかしくてほとんどデタラメな弁護による数々のピンチとそして逆転! というのを、ちゃんと両方ともプレイヤーに味あわせてくれるところにあるんだろうと思います。ワクワクする巧みな構成のアドヴェンチャーゲームというのはままあるのかもしれませんが、そうではなくて、危なっかしくてハラハラする、というのが逆転裁判というゲームの得がたい魅力なのです。あるいはこれはもしかしたら、「法廷アドヴェンチャー」ていう初めてプレイする(もちろん実際のところは従来のアドヴェンチャーゲームの延長とも考えられるものではあるのですが)ゲームに対するプレイヤー自身の感じつつある「危なっかしさ」を、うまいことシナリオの滋味としているところがあるのかもしれませんけども、なにしろお見事。
さらにいうとこのゲームに感じる展開の臨場感というのは、じつは音楽の演出の巧みさにもあるんではないでしょうかしら。ゲームボーイアドバンスの音源としてはかなり出色の出来だと思う逆転裁判のいくつかのBGMは、まあわりとちょっとサスペンスっぽいベタな曲なのではあるのですけれども、法廷シーンではテンションの違うこれらBGMをすごくうまく切り替えたりミュートしたりして(さらに判事の木槌やナルホド君の机を叩くアピールの効果音なんかも含めて)、展開を盛り上げているのでした。ナルホド、アドヴェンチャーゲームではこんなこともできるんだなあと思った次第です。
ちなみに僕がしびれたのは最終章の最後の法廷で、ストーリーが事件の核心に迫りながらいったん休廷するシーンがあるんですけれども、普通なら場面転換の暗転時にBGMがフェードアウトするところが、そこだけは場面がBGMを持ち越すんですな。クライマックス前のドラマのシリアスさとあいまって、ひじょうにかっこよかった。
ってまあBGMが流れつづけてるだけの話なんで伝えにくいんですけど。ただですね、ゲームのメディアが円盤が回るアレになって以来、BGMがシークエンスをつなげていくような演出がめっぽう少なくなってしまったのをずっと不満に思っている僕なので、ただそれだけの演出がうれしかったりするのです。たとえば、ファンタジーゾーンのネームエントリーの曲(victory wayだっけ? エンディングと同じ曲)がランキングクレジットを挟んでタイトル画面に持ち越されるシークエンスに、僕はいつも感動するのです、なんていうとちょっとオオゲサですが。
そんなわけで、「逆転裁判2」なのか、「逆転裁判・再審」なのかわかりませんが、続編は出るものとして期待していきたい次第です。
ところで、法廷の切り取ったベースに各キャラのフィギュアを配したダイオラマ仕立ての模型作品なんて、見てみたいですネ。各キャラの表情は首すげ替えで再現! みたいなの。
12.30/2001 | ■ コミケマンセーといえよう |
▼今回で三度目となりましたが、コミックマーケット61冬にてフリーペーパー『dpi. #03』を配布してきました。ウチワ話ですけど今回取り掛かりが致命的に遅くて、前日まで配布物がいかなる意味でも存在していないというありさまだったのですが(そりゃまあ、文章かくひとと絵をかくひとが連休に揃ってゴジラ映画を観に行っていては、取り掛かりも遅くなるというものですけど)、僕がうめきながら推敲もしないでゴーインな文章を書きつつ、沢村せんぱいにもムリを言ってイラストをあげてもらうかたちで、だいたい当日午前5時に完成して印刷して持ってったのでした。やれやれ。
例によって沢村さんのイラストが素敵なんで、自分の手柄かのように公開です(僕が書いた文章はヒドイので、もうちょっとなんとかしてから公開よてい)。dpi.に描いてもらうイラストは、「ゲームのキャラとか世界を描かない」「ていうかコンピュータゲームそのものはあえて題材にしない」「でもテーマには準じる」「女の子」などのシバりでお願いしてるんですが、今回「存在感のあるゲームをそう呼ぶところの『アーケードゲーム』特集なんで、そういう絵を…」てなオファーをしたら、なんにも絵が浮かばなくて困ったそうです(そりゃそうですよね。もうちょっとヘルツの低い電波を送らないと)。でも最終的にはサスガ的なベジエ絵を仕上げてくださいました。…まあその、いっちゃうとYMO『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』ジャケットのパクーリですな。ぜんいんがO.R.B.S.Tシャツ着てるのも、いわば人民服…とかなんとかなんとか。
原稿をつくってepoxyくんに印刷/デュプリをしてもらううちにイラストに手を入れてもらってからポスターをつくったので、dpi.のほうのイラストは線がヨレております。あと何故か6ボタン筐体なのは、Webで資料画像を探したらそれしかなかったからだったり…
ちなみに会場でオリテクさしださん(スターブレード プロジェクト・ブループラネットのデザイン担当)に手にとっていただいたうえ「O.R.B.S.Tシャツ着てるんですねー」とか気付いてくださったんで感激でした(dpiのスタブレOBP評が支離滅裂でスイマセン)。それともうひとつ、夏には行き違いになってしまったGΛΜΙΛΝ’の綾茂さんともお会いしてちょっとお話できました。コミケマンセーといえよう、です。