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二次論述 |
バカ長くなってますのでここらで折り返します。「二次創作」についてはもう一生分書いたという気がしますので、このあたりで現地解散ということでもかまいませんが。
■倶零舎さん
>うわぁ。
>つまるところ、dotimpactさんの危惧とは「二次創作」という
>言葉が「論理的妥当性」と「正義」とをすり替える、不正義を
>行なう道具のひとつになりうるのではないか、ということなの
>でしょうか? そういう言い回しだと私にも理解できます。
>と思ったのですが、実は「二次創作」という言葉を使わなくて
>も不正義はおこなわれているのでした。
>ゲームの「二次創作」小説は"SS"と呼称されることが多いよう
>ですが、これを用いた「某ゲームのアニメ化作品シナリオはweb
>上のSSに劣る」という発言を見かけたりします。この場合に行
>なわれる不正義は「アニメシナリオとweb上SSとでは書かれる目
>的・目標が違う」という事実を認めず、SSという土俵で比較し
>ていることです。
>何だかまとまりません。ごめんなさい。
いや、そもそもの「論理的妥当性」がないんだと思うんです。
一方の「正義」か「不正義」か、というのは、また別の話かな。
No.142 by 矢本広 [recoom] at 1999/11/13(土) 21:29主に綾茂勝太郎さんへ。
>「正統派を自称する二次創作者が、ある二次創作者に異端の烙印を押し、迫害する可能性がある」「そしてその際に用いられる自らの正当性の根拠が二次創作という呼称である」という意味……でいいでしょうか?
つまりはそういう妄想でした。
「二次創作」という言葉の権威や、内ゲバの可能性には想像が及ばないとのことですが、そりゃむしろ結構なことじゃないですかね。僕なんぞの場合は、過去にそういう「権威」のあり方を知らしめてくれた嫌な出会いがあったり、あるいは自分の中にそういう嫌な面を見つけたりしていたからこそ、変な妄想に至れてしまったに過ぎないと思うので。
付け加えておきますと、僕が「二次創作」という言葉にまず感じとったのは、「権威」そのものというよりも、それ以前の、それを喚起しそうな「もっともらしさ」です。この辺りのことはもう、Dotimpactさんがまとめてくださいましたが。
http://users.jp.tri6.net/~yam/
No.143 by dotimpact [recoom] at 1999/11/13(土) 21:29「権威」そのものを喚起しそうな「もっともらしさ」、というのは「二次創作」という言い方に限らないわけで。綾茂さんなんかが感じてるであろう、僕の発言の「怨みがましさ」というのは、「『二次創作』だけの話じゃないぞ」と言いたい気分が少なからずあったり、「それを『二次創作』について言うことで全部に言ったことにならんだろうか」というオーチャクでヨコシマな気分があったりすることから、露骨になっている部分があるのでしょう。
No.145 by 蓼沼純一 [recoom] at 1999/11/13(土) 21:31「二次創作」って「二次著作」から連想して作られた造語じゃない
でしょうか?
資料が手元に無いので条文の文言にあったかどうかアヤフヤですが、
「二次著作物」は結構法律関係では定着しているコトバだった気が
します(正式には著作隣接権かにゃ?)。
ただ「キャラクター転用のパロディ」的な意味ではなく、楽器演奏者
が作曲者が別にいる音楽を演奏したCDとかのコトだったよーな気も。
No.146 by dotimpact [recoom] at 1999/11/13(土) 21:32おおっ、すごい、すべての足元が崩れた。蓼沼さんありがとうございます。
ホントはあるんじゃないかなーと思いながらないことにして話を進めてきましたが、なるほど、やはりそれらしい条文があるんですね。勉強になりました。調べてみよう。
No.147 by まめすーぱーX2@ [recoom] at 1999/11/13(土) 21:33著作権法2条(定義)
11 2次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。
引用元
http://civilpro.law.kansai-u.ac.jp/kurita/copyright/copyrightAct1.html
No.148 by dotimpact [recoom] at 1999/11/13(土) 21:33まめすーぱーX2@さんいらっしゃいませ、はじめまして。
なるほど、2次的著作物の定義は至極もっともですな。「翻案」という言葉が広げる世界がなかなかにゴージャスです(どうでもいいですけど)。
響きは「2次的著作物」より「二次創作」のほうがいいですよね!(さらにどうでもいいですが)
No.149 by 綾茂勝太郎 [recoom] at 1999/11/13(土) 21:35どうも。一生分書かせちゃってすいません。>dotimpactさん
蓼沼純一さん
>「二次創作」って「二次著作」から連想して作られた造語じゃないでしょうか?
うわー、そういえばなんとなく聞いたことありますね。まったく思い浮かびませんでした。
dotimpactさん
> だから単に「ショートストーリーを考えてみました」であるかもしれないし、「これがToHeartの真のストーリーです!」であるかもしれない。でも、どうも「二次創作」という言い方には、そういう簡単に言いかえできない感じがある。どうでしょうか。
私はそういうもののことをファンフィクションと呼んでいました。それしか(たぶん)呼び方を知らなかったから。
むかしどっかで私は「ドラクエみたいなゲーム」というのは面倒くさいから「RPG」という言葉を使う、と言った気がしますが、同様に「これが僕が考えたトゥハートのショートストーリーです」というのは面倒くさそうだから「二次創作」でいいや、程度の認識ですね。
dotimpactさんの危惧はなんとなくわかってきたのですが、共感の域にはいってません。
> いままで書いてこなかった通り、これは著作権的にグレーかクリアかというような話ではありません。そういう話であれば、leafが容認している以上、「これは二次著作である」と書いても書かなくても、著作権的にクリアです。
ところでいきなり話のレベルが下がっちゃいますが、leafの話しか出てないような。
この話は最初から具体的にはleafの件を念頭において、そこから敷衍された考えなんでしょうか。
私はleaf関係の同人誌とか(も)まったく見たことがないのでいまいち実感に欠けるような気もします。
> ただ、それでも「これは二次著作である」と書くのはなぜか。ここに僕は、leafの単なる「容認」を、まるで「権利」のように主張する感じを受けるのです。
「容認されなくても最初から権利は持ってる。容認されたからといってことさらに権利を獲得したと主張をするな」ってお考えなんですね。
倶零舎さん
> ゲームの「二次創作」小説は"SS"と呼称されることが多いようですが、これを用いた「某ゲームのアニメ化作品シナリオはweb上のSSに劣る」という発言を見かけたりします。この場合に行なわれる不正義は「アニメシナリオとweb上SSとでは書かれる目的・目標が違う」という事実を認めず、SSという土俵で比較していることです。
SSって何の略なんでしょうか。
ナチスの親衛隊とセガサターンとサービスステーションもしくはセキュリティシステムしか思い浮かびません。(どういう順番だ)
No.151 by dotimpact [recoom] at 1999/11/13(土) 21:36>綾茂さん
いやいや、「個人的な気持ち」を説明するのはやっぱり大変なんです。
>この話は最初から具体的にはleafの件を念頭において、そこから
>敷衍された考えなんでしょうか。
「そう考えると納得できる」とは思いますが、それが出発ではないです。
「これは○○のキャラを使って私が書いた小説です」というようなことを書くのはめんどくさい、という気分はとてもよくわかります。なんというか、「寝返りがうちたい感じ」があります(またわけのわからない表現ですいません)。
で、それとは別に、「二次創作」という言いかたには、僕も説得力を感じます。とても「しっくりくる」。そう言うしかない、という気すらします。
ところが、これが僕の感じるところなんですが、「二次創作」という言いかたが、その「寝返りをうちたい感じ」から生まれてきたように思えない。ようするに、「二次創作」という言いかたが、実際に二次創作を書くひとが言い始めたものに思えない。これが最初からの違和感で、考えの出発点です。leafサイトのfaqはその後に見て、「ここがルーツなら納得できるな」と思った次第です。もちろん実際にはどうなのかわかりません。「2次的著作物」から連想されたのかもしれないし。
ちなみに、今日こちらのページ(X68界隈でゆうめいなMiamie氏の日記)を読んでたら、「実は何が二次創作なのか」が書いてあるような気がしました。「萌えな創作」?
No.152 by 倶零舎 [recoom] at 1999/11/13(土) 21:38綾茂勝太郎様:
>SSって何の略なんでしょうか。
スターソルジャーです。<虚言
その手のページに行きますと「ショートストーリー」あるいは「サイドストーリー」の略と説明されています。(ページ下端に記載)
が、一般的な意味とは指す範囲が違うため、略さずに呼ばれることはまずありません。というより、略称と思われている"SS"という呼び名自体にこそ、当事者たちは意味を感じているのかも知れません。
あれ、件のページ頭にある「創作小説」も略すとSSですね? 混乱。
dotimpact様:
>X68界隈でゆうめいなMiamie氏の日記
「二次創作」=(ゲームのプレイを一次行為とした場合の)二次行為としての創作?
そう考えると、しっくり来るような気がします。
No.156 by まめすーぱーX2@ [recoom] at 1999/11/13(土) 21:41当方の個人的な推測ですがSSとか二次創作、二次著作などの言葉の発信源はニフティのときメモの会議室や「同級生HP/PATIO群」だと思います。
「同級生HP/PATIO群」ガイドと言う運営者たちが作成したドキュメントが手元にあるのですが、上の3つの言葉はそのテキストの中にしっかり出てきます。
(このテキストで上の3つの言葉を初めて知りました。もしかしたらこうしたファン活動をしている人たちの間では以前から定着していたのかもしれませんが)
ここらで活躍していた人がWWWに進出する過程で広まっていったのでは無いかと想像しています。
ちょっと長くなりそうですど「同級生HP/PATIO群」ガイドから少し引用します。
>□「同級生会議室・SS/創作図書館」
> この会議室は、「同級生」シリーズの作品世界を使ったオリジナル文章創作
> のための会議室です。
> SSというのは Short Story の略ですが、FDOQSEI では慣習的に長編作品
> であっても詩であっても、あらゆる文章創作をSSと呼んでいます。
>○創作系会議室全般に関する注意
> ・創作活動は原著作権者の了解を得て行っていますが、これらは当HP/PATIO群
> の責任において行っているものであり、原著作権者は当HP/PATIO群の活動に
> は一切関係ありません。原著作権者への問い合わせ等は絶対に行わないでく
> ださい。
>○作品を発表される方へ
> ・文章をアップロードする前に次の事項に引っ掛かっていないか確認をしてく
> ださい。
>
> イ)作品中にオリジナルが (株) エルフの同級生 (2) である旨が示され
> ているか
> 文章はそのSSの雰囲気にあった物で結構ですからこの旨の文を必ず
> 入れてください
> ・「同級生 (2)」 をもとにしたCG等の二次創作作品には、 オリジナルが
> (株) エルフ(ないしNECアベニュー (株))の製品「同級生 (2)」であ
> ることを明記していただくようお願いします。
>版権問題について
> 自分の好きなキャラクターの、原作には出てこない姿を描いてみたい、とい
> う衝動は、 ファン活動の基本ともいえる欲求であり、 そうした文章創作は
> NIFTY-Serve の他の場所でも行われています。この FDOQSEI でも文章創作が
> 行われており、そのための専用の会議室も設置されています。
> しかし一方で、NIFTY では、商業作品のキャラクターを描いたいわゆる版権
> 物CGの掲載は原則として禁止されています。いずれも同じ創作活動なのに、
> なぜ一方はよくてもう一方はいけないのでしょうか。
> そう考えて、センターに問い合わせたところ、文章創作であっても版元の許
> 諾を得ずに発表するのは法律上問題である、とのことでした。他のところでは
> 問題になっていないのは、たまたま運良く黙認されているというだけであって、
> もし問題にされれば大変なことになるのでしょう。
> 著作権法の言葉に直せば、 ここで行われている創作活動というのは、 (株)
> エルフの作品 「同級生 (2)」を原著作物として翻案を行って創作した二次著
> 作物を発表するということです。二次著作物に対してはそれを創作した者が著
> 作権を保有すると同時に、それと同等の著作権を原著作物を創作した者が保有
> します(著作権法28条)。
長々と引用してしまいましたが、SSを書いている人が二次創作と言う言葉を
使うのはそれが単純に2次的著作物である事を示すためであると当方は考えていたのでdotimpactさんの危惧するものの想像がまだついていません。
確かに二次創作と言う言葉から2次的著作物を連想できる人は少なそうですし、二次創作が2次的著作物からの造語であるとの証拠も有りませんが。
No.158 by dotimpact [recoom] at 1999/11/13(土) 21:46まめすーぱーX2@さん情報ありがとうございます。初耳でした。
なるほどニフティのガイドラインが広まったという話もありそうだと思います。そもそも原典が一つとは限らんでしょうし。
もちろんたいていの「二次創作」は2次的著作物だろうと思いますけど、それと「なぜ二次創作と言うのか」ということは別の問題ではないか、という気がします。「二次創作」という言いかたには、「2次的著作物」という著作権法の定義とは"無関係に"、場合によっては必要以上の説得力があると僕には感じられるし、この言い方をする人はそのような説得力を"無意識に"利用していると僕には感じられます。
たとえば「ショートストーリー(SS)」という言いかたは、まるで「2次的著作物」を連想させませんし、そのような説得力がないし、それゆえ"意識的に"使わないと伝わらない人には伝わりません。ところが、「二次創作」という言いかたは、そんな伝わらないはずの人にも伝わってしまうんではないか、と思うのです。そして僕が問題にするのは、そのように、つまり"意識的に"使わなくても伝わらないはずの人にも伝わってしまうがゆえに、本来「ショートストーリー(SS)」と同程度の意味しかもたない「二次創作」という言いかたが、それ以上の意味のあるコトバとして、やはり"無意識に"使われている場合があるように思えるからです。
そもそもなんでそんなこと危惧するんだ、ということなら、たとえばNo.133で矢本さんが妄想として書かれたような事態が簡単に想像できるから、と考えてもらってもかまいません。「二次創作という言葉の正当性を問う」ような自家中毒的な事態は、とてもありがちだと思います。